フレゼレクスベア・ヴィラ、 クリスティーナ・ヴィジング

インテリアデザイナーのクリスティーナ・ヴィジング(Cristina Vising)は、空き家のまま忘れ去られていたコペンハーゲンのフレゼレクスベアの大邸宅を美しいマイホームへと変身させました。どんなに小さなディテールにも徹底してこだわったクリスティーナのねらいは、由緒ある建物の魅力を残しながらも新鮮で現代的なデザインへと変えることでした。

クリスティーナは、2年にわたってコペンハーゲンの自宅のリノベーションに取り組みました。1900年に建てられたフレゼレクスベアの大邸宅は老朽化が激しく、修復と愛情あふれるケアを必要としていました。リノベーション開始から2年後、クリスティーナの大邸宅は、個性と特別なタッチに満ちたカラフルで明るいスカンジナビアらしい邸宅へと生まれ変わりました。

デザインをこよなく愛するクリスティーナは、電気配線や間取り図、さらには煙突の設計にいたるまで、すべての工程と意思決定に携わりました。ヘリンボーンの床をしつらえたり、カスタムメイドの漆喰で仕上げたりとタイムレスなディテールを加える一方、ポップで鮮やかな色調とヴィンテージのデザイナー家具やオーダーメイド家具をスタイリングに取り入れました。

玄関の広間には、アルネ・ヤコブセンのスワンチェアとポール・ケアホルムのPK31ソファが美しく並んでいます。曲線のみで構成される名作スワンチェアは、シンプルで印象的なフォルムにもかかわらず、有機的で柔らかな印象を与えます。PK31ソファが空間にラグジュアリー感と心地良い雰囲気を添えています。

ダイニングルームでは、アルネ・ヤコブセンの代表作セブンチェアとチーク材のダイニングテーブルが見事にマッチし、部屋全体をモダンな雰囲気にしています。写真に映っているライトベージュのセブンチェアは、圧力をかけて曲げた9枚の成形合板とクロームベースで構成されています。セブンチェアは、フリッツ・ハンセンのチェアコレクション屈指の人気のアイテムです。